一般の住宅、有償の宿泊先に
きょうのことば
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2023/9/23 2:00
▼民泊 一般の戸建てや集合住宅の一室などを有償の宿泊先とするサービス。一般ドライバーが車で乗客を運ぶライドシェアなどと並ぶシェアリングビジネスの代表とされる。2008年創業の米エアビーアンドビーのような部屋の貸し手と宿泊客をつなぐ仲介サイトの登場もあり、新型コロナウイルス禍前に世界で普及した。
日本では16年に旅館業法の簡易宿所を民泊に活用できるよう設置基準を緩和したほか、同年に国家戦略特区での特区民泊を東京都大田区で初めて認めた。観光立国の推進とともに、都市部を中心にインバウンド(訪日外国人)向けのヤミ民泊を巡る騒音などのトラブル増加もあり、国は18年、民泊のルールを定めた住宅宿泊事業法(民泊新法)を施行した。
観光庁によると民泊新法に基づき都道府県に届け出て営業中の民泊物件は約2万軒。半数が東京都と大阪府、北海道に集まる。国内外の観光需要の回復を背景に宿泊施設の不足を補う民泊への関心は再び高まっている。国は民泊への参入を地方で促すため、講義や講座を受ければ物件の管理に従事できるよう7月に管理業者の要件を緩和した。