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故郷の小6「大谷選手は神様みたいな存在」、82歳女性「岩手県民の誇り」

…MVPに地元わく
2023/11/18 07:52
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大谷翔平
社会
MVP受賞の喜びを語る大谷選手(大リーグ専門テレビ局「MLBネットワーク」から)
 岩手県奥州市出身で、エンゼルスからフリーエージェントとなった大谷翔平選手(29)が17日(現地時間16日)、今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選ばれた。受賞は2年ぶり2度目で、2度の満票受賞は史上初。地元のヒーローが成し遂げた歴史的偉業に、市民や関係者からは惜しみない祝福と来季へ向けたエールが送られた。

MVP受賞が決まり、歓喜する市民ら(17日、奥州市役所で)
 奥州市役所では午前8時からパブリックビューイング(PV)が開かれ、応援Tシャツ姿の市職員や市民ら約200人が、特製うちわやバルーンを手に発表の瞬間を見守った。大谷選手のMVP受賞が決まると、会場のいたるところから「おめでとう」と歓声が上がり、拍手が響き渡った。

 紙製の 兜かぶと をかぶって参加した同市の団体職員(53)は「受賞の瞬間を見届けて胸がいっぱい。奥州市民の希望なので、これからの活躍も期待したい」と笑顔で語った。

 同市の少年野球チーム「水沢リトルリーグ」で大谷選手と一緒にプレーしていた市職員(28)は「子どもの時から素晴らしい選手だったが、世界で活躍する選手になったのは本人の努力の成果だと思う。まずはおめでとうと伝えたい」と興奮した様子で話した。

 午前6時半から会場に並んでいたという市立水沢南小6年(11)は「大谷選手は神様みたいな存在。自分も大谷選手みたいなスポーツ選手になれるようラグビーを頑張る」と目を輝かせた。

奥州市役所に掲げられた横断幕。「本塁打王」の上に「MVP受賞」が加わった(17日)
 市は本庁舎に「祝 メジャーリーグ2度目のMVP受賞 大谷翔平選手」と書かれた横断幕(縦1・2メートル、横10メートル)を掲示。のぼり旗やポスターも市内各所に設置され、街は祝福ムードに包まれた。PV終了後も大谷選手の背番号「17」の応援Tシャツを着て業務を続けた倉成淳市長は「異次元の活躍に心からお祝いをしたい。市民は皆感謝しており、一市民としても誇りに思う」と話した。

 同市では、大谷選手の背番号にちなんで17日前後に「大谷選手応援給食」を提供しており、この日は市立江刺愛宕小で「 二豆流にとうりゅう 汁」や、華麗なプレーを願う「とり肉のカレー揚げ」が並んだ。

 市立胆沢図書館では、大谷選手の誕生から現在までの活躍をまとめた約14メートルの年表に、2度目のMVP受賞が加えられた。作成した同図書館の渡辺貴子上席主任司書(47)は「満票受賞を信じていた。早くけがを治し、来シーズン以降も観客や応援する人を魅了してほしい」と願った。

本紙号外を配布 奥州や盛岡
 

MVP受賞を伝える号外を受け取る買い物客(17日、奥州市で)
 読売新聞は17日、大谷翔平選手のMVP受賞を伝える号外を発行し、奥州市水沢佐倉河のスーパーや盛岡市の肴町商店街で計2000部を配布した。

 奥州市の女性(79)は「地元からこのような方が出るなんて夢のよう。これからも頑張ってほしい」と喜んだ。盛岡市の女性(82)は「大谷選手の活躍は元気をもらえる。MVPは岩手県民の誇り」とたたえた。