配信 2023年12月4日 19:21更新 2023年12月5日 05:09
毎日新聞毎日新聞社
鹿児島県・屋久島沖で米軍の輸送機CV22オスプレイが墜落した事故で、米軍は4日、行方不明になっていた搭乗員7人のうち5人の遺体を発見したと発表した。このうち2人の遺体を引き揚げ、身元の確認を進めている。防衛省によると、運用段階でこれまでに起きた米オスプレイの事故による死者は5人が最多。今回の死者は計6人になり過去最多となる。米軍は海上保安庁などと協力し、残る2人の捜索を続ける。
海保によると、11月29日に墜落した機体には8人が搭乗し、これまでに1人の死亡が確認されていた。米軍によると、日米の捜索チームは4日、墜落機の主要胴体部分を発見し、付近で5人の遺体を確認した。
墜落現場周辺では、海保の巡視船、自衛隊の護衛艦などが24時間態勢の捜索を続けてきた。米軍も原子力空母カールビンソンを投入するなど大規模な捜索に加わっている。
屋久島沖では、墜落した機体のものとみられる多くの残骸が見つかった。海保や、捜索した地元漁業者らが回収した残骸は、日米地位協定を根拠に米軍が引き取っている。
防衛省によると、墜落したオスプレイは米軍横田基地（東京都福生市など）所属で、米軍岩国基地（山口県岩国市）から嘉手納基地（沖縄県嘉手納町など）に向かう途中だった。米空軍は事故で死亡したジェイコブ・ガリハー軍曹（24）について、当初は嘉手納基地と発表した所属を横田基地と訂正した。【松浦吉剛、秋山信一（ワシントン）、取違剛】
