バンブーズブログ

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男女の賃金格差とは OECD平均の2倍近く


 
きょうのことば
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2023/12/10 2:00
▼男女の賃金格差 経済協力開発機構OECD)のデータによると、男女の賃金格差は、日本は2022年は21.3%ある。同年の米国は17%、英国は14.5%と日本より低い。北欧では10%を下回る国も多い。21年のOECD平均は、11.9%だった。日本はこの2倍の水準の格差があることになる。背景には、正社員と比べて賃金が安いパートで働く女性が多いことなどがある。

 
正社員でも、男性のほうが賃金が高い役職に就く人が多いことも影響する。男女共同参画白書によると、日本の22年の女性管理職割合は12.9%。米国(41%)や英国(36.8%)など、他の先進国ではおおむね30%を超えているのに比べ、日本はまだまだ少ない。さらに役員クラスでみると、OECDの22年のデータでは、日本の女性割合は15.5%。フランス(45.2%)やドイツ(37.2%)と比べて低い。OECD平均は29.6%だ。

日本でも女性の管理職などを増やすため、22年7月から従業員が301人以上の企業に賃金格差の開示が義務づけられた。女性の新卒採用を増やしている企業ほど、賃金の低い女性の割合が増えて格差が大きく見えてしまうなどの課題もあるが、適切な分析が進めば、現状把握の第一歩になりそうだ。