バンブーズブログ

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NYダウ173ドル高 インフレ鈍化好感、ハイテク上昇


 
 
 
2023/12/13 5:26 (2023/12/13 6:55 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比173ドル01セント(0.47%)高の3万6577ドル94セントで終えた。連日で2022年1月以来の高値となった。朝発表の11月の消費者物価指数(CPI)はほぼ市場予想通りの内容となり、インフレの鈍化が続いていると受け止められた。景気が大幅に悪化することなく、利上げ局面が終わりそうだという見方が株式相場を支えた。

11月のCPIは前月比で0.1%上昇と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(横ばい)を上回った。一方、食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.3%上昇と市場予想に並んだ。コア指数の前年同月比の上昇率は4.0%と市場予想と一致した。

米債券市場ではCPIの発表直後に長期金利が上昇(長期債価格が下落)する場面があったが、午後の取引では4.2%前後と前日終値(4.23%)を下回った。金利の低下につれ、相対的な割高感が薄れたとみられた株式に買いが入った。市場では、「景気に対する過度に悲観的な見方が後退し、株式の買い安心感が続いている」(ウェドブッシュ証券のスティーブ・マソッカ氏)との声が聞かれた。

13日午後には米連邦公開市場委員会FOMC)の結果が公表される。米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を据え置く公算が大きいものの、同時に示す政策金利見通しに注目が集まる。パウエル議長の記者会見と合わせ、内容を見極めたい雰囲気があり、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。

顧客情報管理のセールスフォース、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスが買われた。金融のJPモルガン・チェースやソフトウエアのマイクロソフトも上げた。一方、原油先物相場の下落を受け、石油のシェブロンが売られた。映画・娯楽のウォルト・ディズニー半導体インテルも安かった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸した。前日比100.911ポイント(0.69%)高の1万4533.397で終え、22年3月以来の高値となった。半導体のエヌビディア、交流サイトのメタプラットフォームズなどが上昇した。

多くの機関投資家が運用指標にするS&P500種株価指数も4日続伸した。前日比21.26ポイント(0.45%)高の4643.70と、22年1月以来の高値で終えた。