バンブーズブログ

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NYダウ反落、284ドル安 建機や消費銘柄に利益確定売り


 
 
#北米 #国際
2024/1/4 5:16 (2024/1/4 6:46 更新)
 
【NQNニューヨーク=横内理恵】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比284ドル85セント(0.75%)安の3万7430ドル19セントで終えた。2023年末にかけて急ピッチの上昇が続いたあとで景気敏感株や消費関連株などに利益確定や持ち高調整の売りが出た。下げ渋る場面があったが、引けにかけて再び売りの勢いが強まった。

ダウ平均は前日に過去最高値を更新し、前週まで9週連続で上昇した。短期的な過熱感や割高感が意識され、主力銘柄に売りが先行した。米長期金利が上昇した場面では株式の相対的な割高感も意識された。外国為替市場でドルが主要通貨に対して買われ、米企業の海外売上高を押し下げるとして嫌気された面もあった。

午後に米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会FOMC)の議事要旨(2023年12月12〜13日開催分)では参加者が政策金利が今回の引き締め局面での「ピークに達したか、近い」とみていた。半面、継続的なインフレの鈍化が確認できるまで「引き締め的な金融政策を維持することが適切」との見解だったことも分かった。

「株式市場の期待に比べてFRBが利下げに慎重と受け止められた可能性がある」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声があった。ダウ平均の下げ幅は引け間際に310ドルを超えた。

午後に米長期金利が低下すると、ダウ平均も一時下げ渋った。午前発表の23年11月の米雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が3カ月続けて減少し、21年3月以来の低水準となった。23年12月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は上昇したものの、好不況の境目である50を下回った。個別項目の価格指数は低下した。インフレ減速と雇用の伸び鈍化が続けば、FRBが利下げに動きやすくなるとの見方は相場を支えた。

ダウ平均では航空機のボーイングや建機のキャタピラーなど景気敏感株が下落した。ホームセンターのホーム・デポなど消費関連も売られた。アナリストが足元の業績悪化を予想したドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスも安い。一方、石油のシェブロンが上昇し、製薬のメルクなどディフェンシブ株は買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落し、前日比173.729ポイント(1.17%)安の1万4592.211で終えた。電気自動車のテスラの下げが目立った。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)なども売られた。