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2023/11/22 22:33
岸田文雄首相は22日のデジタル行財政改革会議で、一般ドライバーが有料で顧客を送迎する「ライドシェア」導入に関して都市部を含めた対応を促した。「あらゆる選択肢を排除せず、都市部を含めライドシェアの喫緊の課題への対応策の議論を加速してほしい」と語った。
首相は政府の規制改革推進会議でタクシーの規制緩和も含めて議論を進めるよう求めた。年末に対応方針を報告するよう指示した。
日本でタクシー運転手に必要な第2種運転免許を持たない一般ドライバーが有料で顧客を運ぶことは「白タク」行為にあたり原則禁止している。道路運送法は公共交通機関の乏しい過疎地などで例外的に導入を認めている。
公共交通機関のない地域以外でも一定の条件で国土交通相が許可すれば地域や時間を限定した導入を容認している。都市部での運行が含まれるかは明確でなく、国が個々の事例を判断する。
都市部では雨天時や公共交通機関の停止時にタクシー需要が高まるのが問題になっている。現行法ではこういった場合にライドシェアでの運行ができない。法改正や新法の制定が必要になる。
規制改革推進会議の委員は13日の作業部会で、都市部や観光地で対応できるよう2024年をめどに新法制定を検討するよう政府に提言した。
