ウクライナの原発とは 4カ所15基、うち6基停止
きょうのことば
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2024/2/25 2:00
▼ウクライナの原発 ウクライナは旧ソ連時代から原子力発電が盛んだった。1970年代に最初に稼働した北部のチェルノブイリ原発は1986年の大規模事故で閉鎖したが、現在も国内4カ所に15基の原発を構える。国際原子力機関(IAEA)によると、ロシアによる侵攻が始まる前の2021年にウクライナの発電量の55%を原発が占めた。
南部にある欧州最大のザポロジエ原発はロシア軍に占領され、22年に6基全てが停止した。ロシアはウクライナの電力インフラを標的に攻撃を繰り返している。原子炉や給電設備が被害を受ければ大規模な事故につながりかねず、ウクライナ側は警戒を強めている。
ウクライナは1月、欧州35カ国が参加する欧州送電系統運用者ネットワーク(ENTSO-E)に正式に加盟した。原発の増設によって余剰電力が生まれれば、各国への電力輸出を通じて国防費や復興資金を確保することが可能になる。