#大谷翔平 #MLB
2024/4/2 17:30
ジャイアンツ戦のベンチで打席に備えるドジャース・大谷。開幕から33打席ノーアーチとなった(ロサンゼルス)=共同
ベッツの二塁打で好機が生まれた七回。ダメ押しの今季初アーチを期待するドジャースファンの声援がこだまする中、大谷が打席に立った。だが、高めの速球とスライダーでたちまち追い込まれる。ファウルで粘るも、最後は高めの152キロにバットが空を切った。
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チームはT・ヘルナンデスの3ランなどで快勝し、ナ・リーグ西地区の首位に立った。一方の大谷は開幕から7戦33打席にわたってノーアーチ。絶好調の打線の中、一人蚊帳の外にいる感もある。
一回無死三塁では二ゴロで今季3打点目をマーク。三回は低めのスプリットを鋭いスイングで捉え、一塁線を痛烈に破る二塁打を放った。これで3戦連続安打。最低限の仕事はしているが、本塁打がどうにも遠い。
大リーグのデータサイト「Baseball Savant」によると、今季の平均打球角度は7.5度。昨季の13.2度から大きく低下している。本人いわく「タイミングと距離」がかみあわず、打球に角度がついていない。
ただ、忘れてはいけないのは今季が右肘手術から復帰のシーズンであること。ロバーツ監督も「最も重要なのは彼が健康であること」と話す。大谷にも焦りはないだろう。本格的な〝春〟の到来へ向け、地道に感覚を擦り合わせる作業が続く。
(ロサンゼルス=木村祐太)