■本日の株式相場状況
「TOPIXが34年半ぶりに史上最高値更新!」
4日の国内株式市場で日経平均株価は5営業日続伸し、前営業日比 332円89銭高の4万0,913円65銭で取引を終えました。
《本日の国内株式市場》 は、前日の欧州株が軒並み高かったことや米国市場でもハイテク株 中心に買いを集めたことを受け、一貫してリスクを取る動きが優勢 となりました。
『日経平均株価』 は4万0,900円台まで上値を伸ばし3月22日につけた史上最高値を更 新。また、
『TOPIX』 は1989年12月につけた史上最高値を34年7ヶ月ぶりに上回りまし た。海外投資家とみられる先物への買いが全体相場に浮揚力を与 え、空売り筋の買い戻しを絡めて日経平均株価は一時400円近い上 昇を示し、一気に4万1,000円台乗せを窺う場面もありました。 TOPIXも終始強い動きで、取引時間中に終値ベースの史上最高値を 上回った後も上値追い態勢を継続、この日の高値圏で着地しまし た。
【業種別】 では非鉄金属、輸送用機器、銀行などが上昇した一方、水産・農 林、その他製品、証券・商品先物などが下落しました。 【個別銘柄】
では、前日に続き売買代金トップの座を占めた【7011】三菱重工業 が後場上げ幅を拡大、【9984】ソフトバンクグループが大きく上値 を伸ばしました。【6146】ディスコ、【6857】アドバンテストが上 値を追い、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガ バンクも上昇し、また、【7013】IHIが活況高となりました。 半面、【6920】レーザーテックが軟調に推移し、【8035】東京エ レクトロンも冴えない。【6315】TOWAもやや売りに押されまし た。【7012】川崎重工業が急落、【3498】霞ヶ関キャピタルも大 幅に利食われました。
【チャート分析】
4日の日経平均株価・日足は「中陽線」となりました。本日の米国 は独立記念日により休場。英国では総選挙が行われ、事前報道では
与党の苦戦が伝わっています。明日は米株が休場の分、欧州株の動 向に神経質となるかもしれません。ただ、足元では欧州リスクに対 する警戒は大きく後退しており、売られたとしても過度に悲観に傾 くことはないと予想します。欧州株が落ち着いていれば、リスクオ
ンの流れに弾みがつく展開も期待できそうです。日経平均株価 が4万1,000円を上回り、新たな記録を打ち立てて週を終
えることができるかに注目したいところです。
プライム市場の売買高は16億3,530万株、売買金額は概算で4兆1,303 億円でした。
4日新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は小幅に続伸 しました。終値は前営業日比0.89ポイント高の653.92でした。4日は 日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)がともに史上最高値を更新す るなど株式相場全体が強含むなか、投資余力が高まった個人投資家 などの買いが新興株にも波及しました。ただ、利益確定などの売り も目立ち、取引終了にかけては伸び悩みました。
【グロース市場】 では【6027】弁護士ドットコムや【4425】Kudanは下落しま
した。一方、【9164】トライトや【7342】ウェルスナビは上昇し ました。