■本日の株式相場状況
「大暴落でブラックマンデーを超す歴代1位の下げ幅 に!」
5日の国内株式市場で日経平均株価は大幅続落し、前週末日比4,451 円28銭安の3万1,458円42銭で取引を終えました。
《本日の国内株式市場》はリスクオフ一色となり、一気に3万1,000
円台まで水準を切り下げました。
《前週末の欧米株式市場》 が文字通りの全面安。米国株式市場では7月の米雇用統計の内容が
市場コンセンサスを下回り、米経済の急減速に対する警戒感が一気 に強まりました。ダウは一時1,000ドル近い下げをみせ、ハイテク
株比率の高いナスダック総合株価指数も連日で400ポイントを上回 る下げとなりました。米長期金利の低下を背景に
《外国為替市場》 で急激な円高が進行しました。国内株式市場では世界的な株安と為 替の急激な円高進行が嫌気され、売りが売りを呼ぶ展開となりまし た。値下がり銘柄数は1,600を超え、全体の99%の銘柄が下落。商 いも急拡大、全体売買代金は約8兆円に膨らみました。
【業種別】 では、全業種が下落したなか、保険業、銀行業、証券・商品先物取 引業、非鉄金属、海運業の下げが目立ちました。
【個別銘柄】 では、【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループが急落、 【8316】三井住友フィナンシャルグループはストップ安に売られま
した。【6146】ディスコや【8035】東京エレクトロンもストップ安 となるなど半導体製造装置の主力銘柄の下げも際立ちました。この
ほか、【7012】川崎重工業 、【8002】丸紅ストップが売られまし た。
半面、上昇銘柄⤴ 【3836】アバントグループが急騰、【4215】タ キロンシーアイも大幅高、【7818トランザクション、【4927】ポー
ラ・オルビスホールディングス、【4483】JMDCなどが上昇しま した。
【チャート分析】
5日の日経平均株価・日足は「大陰線」となり、1987年10月20日の 「ブラックマンデー」の下げ幅を上回り、「令和のブラックマン
デー」と言われる下げ幅を記録しました。米国の7月雇用統計が弱 い結果となることや、その場合に為替が円高(ドル安)に振れること は予想できない動きではありませんでしたが、先週金曜の2,000円 を超える下落ではまだ足りず、4,000円を超える下落で今年の上昇 分をすべて吐き出すレベルまで売り込まれる結果となりました。
プライム市場の売買高は40億8,980万株、売買金額は概算で7兆9,674 億円でした。
5日新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は大幅に大幅
に3営業日続落しました。終値は前週末比91.27ポイント(15.84%)安
の485.02と、前週末の2日に続き、連日で年初来安値を更新しまし
た。2013年1月18日(484.12)以来、およそ11年6ヶ月ぶりの安値とな
ります。円急伸などを背景に日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)
が前週に続き急落するなか、個人投資家の心理が急激に悪化して新 興株の売りも出やすい様相でした。東証グロース250指数先物は、
値幅制限に達したことで取引を一時中断する「サーキットブレー カー」朝方にも発動し、13時すぎに再び発動しました。
【グロース市場】 では【141A】トライアルホールディングスや【2160】ジーエヌアイ
グループ、【7342】ウェルスナビが下落しました。一方、【3900】 クラウドワークスは上昇しまし