■本日の株式相場状況
「ハイテク株に利益確定売り膨らむ!」
《12日の国内株式市場》 で日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前営業日比1,033円34銭安 の4万1,190円68銭で取引を終えました。
《前日の米国株式市場》 では、NYダウは小幅に続伸したものの、半導体関連株などハイテ
ク株が下落しナスダック指数は8営業日ぶりに急反落しました。 《為替》
も一時1ドル=157円台へ急激な円高が進行しました。政府・日銀に よる為替介入が実施されたとの観測も浮上しました。これを受けた
国内株式市場は値を下げてスタート。前営業日まで連日で史上最高 値を更新していたこともあり利益確定売りが膨らみました。円高の 進行も警戒されるなか半導体関連株などに売りが膨らみ、日経平均 株価は4万2,000円を割り込み前日比で1,000円を超す下落となりまし た。
本日【株価指数オプション7月物の特別清算指数(SQ)算出日】 で出来高も膨らみました。半導体関連や自動車、銀行、機械株など
が安く、不動産株が堅調な値動きとなりました。
【個別銘柄】 では、【6146】ディスコや【8035】東京エレクトロン、【6920】 レーザーテックが安く、【7203】トヨタ自動車や【7267】ホンダ、 【7201】日産自動車も値を下げました。
半面、【3697】SHIFTや【6098】リクルートホールディング ス、【4385】メルカリが高く、【6532】ベイカレント・コンサル ティングや【4661】オリエンタルランドが値を上げました。 【チャート分析】 12日の日経平均株価・日足は「大陰線」となりました。今週は荒い 動きが続きましたが、週間では上昇しました。日経平均株価は週明 け8日は米国株高を好感できずに下落しましたが、9日から11日まで は3日連続で3桁の上昇。9日は半導体株が強く買われて800円近く上 昇し、10日はファーストリテイリングなど指数構成銘柄に買いが入 りました。11日は米国株高を追い風に400円近い上昇となり、4万 2,000円を上回りました。注目の米6月消費者物価指数は市場予想を 下回り、米長期金利は低下しましたが、エヌビディアが大幅安とな るなど米国株の反応は案外となりました。ドル円が一時大きく円高 に振れたことも警戒材料となり、12日は大型株が売り込まれて 1,000円を超える下落。それでも週間ではプラスで終えました。日 経平均株価は週間では約278円の上昇となり、週足では5週連続で陽 線を形成しました。
プライム市場の売買高は18億3,255万株、売買金額は概算で5兆2,369 億円でした。
12日の新興企業向け株式市場で東証グロース市場250指数は大幅に 続伸しました。終値は前営業日比21.27ポイント(3.24%)高の677.13 で、約3ヶ月ぶりの高値を付けました。上昇幅は2月26日(21.69ポイ ント)以来となる4ヶ月半ぶりの大きさでした。東証プライム市場の 半導体関連や値がさ株が調整するなか、相対的に出遅れていた新興 銘柄には見直し買いが入りました。国内の長期金利が低下したこと でPERが高いグロース市場銘柄の相対的な割高感が薄れたのも買い を誘いました。
【グロース市場】 では、【4894】クオリプス、【6027】弁護士ドットコムが上昇し
ました。半面、【4425】Kudan、【4592】サンバイオが下落 しました。