原発処理水のモニタリングとは 海洋放出の安全性検証
きょうのことば
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2024/9/21 2:00
▼原発処理水のモニタリング 国際原子力機関（IAEA）が東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出の安全性について、日本政府から独立した第三者の立場として実施する検証を指す。IAEAは原子力分野の専門的な知識を持った国連の関連機関。政府が2021年4月に海洋放出の方針を発表したのち、透明性の確保などを目的にIAEAに検証を依頼した。
IAEAは処理水の検証を巡り、中国や韓国など複数の国の専門家を含むタスクフォースを設置。放出開始前の23年7月には放出計画を「国際的な安全基準に合致している」と評価する報告書を公表した。23年8月の放出後も「国際的な安全基準に合致しない点は確認されなかった」とする報告書をまとめている。
IAEAは処理水を海水で薄める希釈前、希釈後、海洋放出後の3段階で放射性物質濃度を確かめ、政府や東京電力が公表するデータの裏付けをしている。福島第1原発も視察し、設備や機器が国際安全基準に照らして適切に運用されているかなども確認。緊急遮断弁や放射線検出器など高い放射線が流れ出るリスクを踏まえた対応がとられているかどうかも評価した。
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