配信 2023年4月5日 15:24更新 2023年4月5日 17:36
時事通信ニュース
【台北、ロサンゼルス、北京時事】台湾の蔡英文総統は米西部時間４日（日本時間５日）、ロサンゼルスに到着した。５日（同６日）にはマッカーシー下院議長と会談する。中米歴訪からの帰途に「経由地」として立ち寄った形だが、台湾総統が米国で接触する米高官として過去最高位となる。中国は報復も辞さない構えで、一層強い反発が予想される。
米下院議長は大統領職の継承順位が副大統領に次ぐ大物だ。台湾メディアによると、実現すれば台湾総統が米国で下院議長と会談するのは初めて。
マッカーシー氏の発表などによると、両氏は５日にロサンゼルス郊外のレーガン大統領図書館で会談。蔡氏の演説や米超党派議員による記者会見も行われる見通しだ。
中国外務省の毛寧副報道局長は４日の記者会見で「事態の動向を注視しており、国家主権と領土を断固守る」と述べ、会談した場合の対抗措置を示唆。在ロサンゼルス中国総領事館の報道官は「（会談すれば）中国１４億人の民族感情を大きく傷つけ、『台湾独立』分裂勢力に誤ったシグナルを送ることになる」と警戒した。
