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#朝刊1面を読もう #基礎から日経
2023/4/11 7:00
2023年4月11日の日本経済新聞朝刊1面に「植田日銀が始動」という記事がありました。植田和男日銀総裁は10日、就任後初の記者会見でどのようなメッセージを伝えたのでしょうか。
『ここが気になる』
植田総裁はこれまでの大規模金融緩和路線を踏襲する姿勢を示しました。緩和策を支える長短《金利操作(イールドカーブ・コントロール)について》
「継続するのが適当」と述べ、拙速な政策転換と距離を置く姿勢を強調。米国では急速な利上げで中堅地銀が相次ぎ破綻し金融不安が広がったこともあり、今後の状況を見極めます。
《2%の物価目標》
については「物価安定の達成の総仕上げに尽力したい」としたうえで、
『達成は「簡単ではない」』と語りました。足元では物価高が進んでおり、23年の春季労使交渉での賃上げは30年ぶりの高い伸び率になる見通しです。しかしこうした流れが続くかは分からず、緩和的な金融環境を当面維持すべきだとの立場です。
[10年間続いてきた異次元緩和]
は、金融緩和だけで経済成長を実現できない現実を明らかにしました。植田総裁も「金融政策だけで成長率を上げていくのは難しい」と指摘。企業の設備投資を促す政策が金融緩和の効果を高めるとの考えを示し、{過度の金融緩和依存に警鐘]を鳴らしました。