#科学&新技術
2023/4/12 11:42 (2023/4/12 17:16 更新)
26日にも月面着陸に挑戦する(アイスペースの月着陸船のイメージ、同社提供)
宇宙スタートアップのispace(アイスペース、東京・中央)は12日、月面に向けて運航している無人宇宙機の着陸予定日時を最短で26日午前1時40分(日本時間)に設定したと発表した。月への着陸に成功すれば日本初で、民間企業主導で開発した機体では世界で初めてとなる。
アイスペースの月着陸船は2022年12月に米国からロケットで打ち上げられた。約4カ月の航行を経て既に月の周回軌道に入った。計画では26日午前0時40分ごろに月の周回軌道から月面へと降下し始め、着陸態勢に入る。自動制御状態でエンジンを逆噴射し、機体の姿勢を調整しながら約1時間かけて月への軟着陸を試みる。
月に降り立つ場所は計画以外に3カ所の予備地点を想定している。状況次第で着陸日は26日夜、5月1日、3日にずれ込む可能性があるとしている。アイスペースの袴田武史最高経営責任者(CEO)は12日、「舞台はそろった。民間企業が新たな月ミッションの時代を築く歴史的な日になるところを自分の目にしっかり焼き付けたい」とのコメントを出した。
【関連記事】・宇宙新興のispace、月面着陸へ安定航行 過程の半分完了
・「自前で月へ」ispace、100億円の挑戦が発射