バンブーズブログ

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スーダン、72時間の停戦合意と報道 実現は不透明


 
 
#中東・アフリカ
2023/4/21 14:00
戦闘が続くスーダンの首都ハルツームで、炎上する建物(20日)=ゲッティ共同
【カイロ=共同】ロイター通信は21日、スーダンで正規軍と戦闘を続ける準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が現地時間21日朝からの72時間停戦に合意したと伝えた。実現するかどうかは不透明。正規軍とRSF双方のトップは20日、中東の衛星テレビ、アルジャジーラの電話インタビューで、相手側との交渉を拒否していた。

一方、国連のグテレス事務総長は20日スーダン情勢についてアフリカ連合AU)やアラブ連盟と協議し、ラマダン(断食月)明けの祝祭期間に合わせて少なくとも3日間の停戦を呼びかけたと明らかにした。

インタビューで軍トップのブルハン統治評議会議長は、RSFが「国を破壊しようとしている」と非難。交渉の相手ではないと明言した。

RSFトップのダガロ司令官は、戦闘を始めたのはブルハン氏で、軍が停戦合意を破っていると主張した。

現地からの報道によると、首都ハルツームや周辺では20日も激しい戦闘が続いた。市民生活に深刻な影響が出ており、徒歩などで脱出しようとする市民も増えている。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は20日、この数日間で最大2万人がスーダン西部ダルフール地方の戦闘を逃れて隣国チャドに避難したと明らかにした。

今回の戦闘はブルハン氏とダガロ氏の主導権争いが背景にある。世界保健機関(WHO)によると、戦闘で330人以上が死亡し、約3200人が負傷した。死傷者数はさらに増えるとみられている。