バンブーズブログ

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NYダウ小反発、22ドル高 大手ハイテク決算見極め


 
 
2023/4/22 5:32 (2023/4/22 6:03 更新)

【NQNニューヨーク=稲場三奈】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに小幅に反発し、前日比22ドル34セント(0.1%)高の3万3808ドル96セントで終えた。2023年1〜3月期決算を発表した日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が上げ、ダウ平均を下支えした。もっとも、来週の大手ハイテク企業の決算発表を見極めようと相場全体は方向感を欠く展開だった。

朝発表の23年1〜3月期決算で売上高が市場予想を上回ったP&Gが3%高となった。来週はソフトウエアのマイクロソフトや交流サイトのメタ・プラットフォームズ、ネット通販のアマゾン・ドット・コムといった大手ハイテク企業の決算発表を控える。積極的に持ち高を傾ける動きは限られた。

午前発表の4月の米製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)は50.4と市場予想(49.0)を上回った。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化し景気が悪化するとの懸念が重荷となり、下げる場面もあった。米金利先物の値動きから米金融政策を予想する「フェドウオッチ」によると、5月の米連邦公開市場委員会FOMC)で0.25%の利上げを決める確率は21日夕時点で80%台後半まで上昇した。

市場では「FRBが5月に0.25%の利上げを決めるとの見方がある程度織り込まれている。投資家の関心はFOMC後の動きへと移っている」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声が聞かれた。

ダウ平均の構成銘柄ではスポーツ用品のナイキやホームセンターのホーム・デポなどが上昇。一方、石油のシェブロン医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、半導体インテルなどが下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に反発した。前日比12.898ポイント(0.1%)高の1万2072.456で終えた。アマゾン・ドット・コムは3%上昇した。高級車種の値上げを発表した電気自動車のテスラも買われた。