バンブーズブログ

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NYダウ続落、79ドル安 金融引き締め観測が重荷


 
 
 
2023/4/20 5:22 (2023/4/20 6:09 更新)

【NQNニューヨーク=戸部実華】19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比79ドル62セント(0.2%)安の3万3897ドル01セントで終えた。米主要企業の決算発表が本格化するなか、来週にかけて相次ぐ大手企業の発表内容を見極めたい雰囲気が強く、積極的な売買が手控えられた。英国のインフレ指標が市場予想を上回り、インフレ圧力の根強さを背景に欧米の中央銀行の金融引き締めが続くとの観測も株式相場の重荷となった。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、18日夕に発表した四半期決算で売上高の実績と見通しが市場予想に届かなかった動画配信のネットフリックスが3%下げた。19日夕に発表を控えていたIT(情報技術)のIBMや電気自動車のテスラも下落し、投資家心理の重荷となった。「輸送や製造業、ハイテク大手などの決算をみて、米景気の動向を確認したい」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マネジメントのポール・ノルティ氏)との声も聞かれた。

19日発表の3月の英国の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比10.1%と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(9.8%)を上回った。英国債利回りが上昇し、米国債にも売りが波及した。米長期金利は前日終値(3.57%)を上回って推移し、株式の相対的な割高感が意識されやすかった。

医療保険のユナイテッドヘルス・グループやドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスなどディフェンシブ株の一角が売られ、ダウ平均の重荷となった。映画・娯楽のウォルト・ディズニーやホームセンターのホーム・デポといった消費関連株も安い。

半面、19日朝に市場予想を上回る四半期決算を発表した保険のトラベラーズは6%高で終えた。前日に売られた医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)や金融のゴールドマン・サックスは反発した。スマートフォンのアップルも買われ、ダウ平均を下支えした。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に反発し、前日比3.814ポイント(0.03%)高の1万2157.226で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや画像処理半導体のエヌビディアが買われた。18日夕発表の決算が好感されたインテュイティブ・サージカルなど医療機器関連株の上げが目立った。