バンブーズブログ

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失敗続きの日本の宇宙開発 先行きは…


4/26(水) 15:05

 




会見するアイスペースの袴田武史・最高経営責任者(右)ら =26日午前、東京都中央区(岩崎叶汰撮影)
世界の宇宙ビジネスが進展する中、月着陸に挑んだものの、着陸に至らなかった宇宙ベンチャー、アイスペースの月着陸船。官民を含めた日本の宇宙開発、宇宙ビジネスは「順調」なのだろうか。

【画像】アイスペース社の月着陸船のイメージ図
ロケット打ち上げは失敗が続き、日本の宇宙開発の先行きは不透明なままだ。

昨年10月、宇宙航空研究開発機構JAXA)の小型固体燃料ロケットイプシロン6号機の打ち上げに失敗。今年3月には、日本の次世代大型ロケット「H3」の初号機打ち上げが中止の上、再挑戦した打ち上げで失敗に終わった。イプシロンは、配管の詰まりが原因とみられ、姿勢制御に用いるガスジェット装置が機能しなかった。H3はエンジンの電気系統に想定外の大きな電流「過電流」が発生したことが原因と考えられている。

これらの影響で、国産ロケットの打ち上げは「見合わせ状態」にある。

また、探査機の打ち上げでも、日本初の月面着陸を目指していた超小型探査機オモテナシは、打ち上げ後に通信が回復せず制御不能となり月着陸を断念した。

宇宙ビジネスは、今後約20年で150兆円近くへの市場規模の急拡大が予測される。民間との連携、移管に舵を切る米国は、ロケット打ち上げ失敗を繰り返しながらも成長を続ける米宇宙開発企業スペースXなど、自国企業の育成に余念がなく、世界の宇宙産業をリードする。失敗が続き、そこからの立ち直りが遅い日本とは対照的でもある。