バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

NYダウ続落、228ドル安 米地銀の経営不安が重荷


 
 
 
2023/4/27 5:16 (2023/4/27 5:37 更新)

【NQNニューヨーク=横内理恵】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比228ドル96セント(0.7%)安の3万3301ドル87セントで終えた。足元で米中堅銀行のファースト・リパブリック・バンクの経営不安が再燃し、米銀の貸し渋りが米景気を冷やすとの懸念が強まった。一方、前日夕発表の四半期決算が市場予想を上回ったソフトウエアのマイクロソフトは大幅高となり、ダウ平均は上げる場面もあった。

ファースト・リパブリックは30%下げた。24日夕発表の2023年1〜3月期決算で大規模な預金流出があったことが分かり、26日は大手行への追加支援要請や新株発行を検討していると伝わった。前日に49%下げたが、この日も下げ止まる気配がなかった。JPモルガン・チェースなど大手金融が全般に売られ、上昇していた一部の地銀株にも売りが波及した。

信用状況の引き締まりが米景気に悪影響を及ぼすことが警戒された。ダウ平均では機械のハネウェル・インターナショナルなど景気敏感株の一角が売られた。原油安を受けて、石油のシェブロンも安い。製薬のメルクなどディフェンシブ株も下げた。

半面、マイクロソフトは7%上げ、ダウ平均を130ドルあまり支えた。25日夕に発表した23年1〜3月期決算や4〜6月期の売上高見通しが市場予想を上回った。26日の決算で売上高が市場予想を上回り、増産計画も併せて発表した航空機のボーイングも上げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前日比55.194ポイント(0.5%)高の1万1854.351で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムが高い。27日夕に発表される決算で傘下のクラウドサービスが健闘するとの期待から買われた。半導体のエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)なども買われた。25日夕に決算発表したネット検索のアルファベットは横ばい圏で終えた。