2023/4/26 23:03
ニューヨークのウォール街=ロイター
【NQNニューヨーク=戸部実華】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まり、午前9時35分現在は前日比56ドル02セント高の3万3586ドル85セントで推移している。米主力企業が相次ぎ決算を発表するなか、ソフトウエアのマイクロソフトが大幅高となるなど内容が好感された銘柄への買いが相場を支えている。もっとも、地域銀行の経営を巡る不透明感はくすぶっており、上値を抑えている。
マイクロソフトは8%ほど上げる場面があった。前日夕に発表した2023年1〜3月期決算が市場予想を上回ったうえ、4〜6月期の売上高見通しも中央値が市場予想以上だった。26日朝に発表した決算で売上高が市場予想を上回り、増産計画を発表した航空機のボーイングも買われている。
半面、ダウ平均の上値は重い。構成銘柄ではないが、中堅銀のファースト・リパブリック・バンクが24日夕に発表した1〜3月期決算で大規模な預金流出があったことがわかり、前日に続いて売られている。地銀の貸し渋りで景気に悪影響が出るとの懸念が投資家心理の重荷となっている。医療保険のユナイテッドヘルス・グループや機械のハネウェル・インターナショナルなどが下げている。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して始まった。26〜27日に決算発表を控える交流サイトのメタプラットフォームズやネット通販のアマゾン・ドット・コムが買われている。前日夕に決算や自社株買いの方針を発表したネット検索のアルファベットはもみあっている
