バンブーズブログ

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NYダウ反落46ドル安、金利高が重荷 JPモルガンは上昇


 
 
 
2023/5/2 5:17 (2023/5/2 5:42 更新)

【NQNニューヨーク=矢内純一】1日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前週末比46ドル46セント(0.1%)安の3万4051ドル70セントで終えた。米景気の底堅さを示す経済指標の発表を受け、米長期金利が上昇した。金利上昇で相対的な割高感が意識されやすい株式に売りが出た。半面、経営破綻した米中堅銀行のファースト・リパブリック・バンク(FRC)を買収した米銀最大手のJPモルガン・チェースが上昇。ダウ平均の支えとなった。

午前発表の4月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は47.1と、市場予想(46.7)を上回った。「米連邦準備理事会(FRB)が5月だけでなく、6月以降も利上げを続ける懸念が強まった」(オアンダのエドワード・モヤ氏)との見方があった。週内に米連邦公開市場委員会FOMC)や欧州中央銀行(ECB)の理事会を控えていることもあり、米債券市場では長期金利が上昇した。

ダウ平均は前週末に2カ月半ぶりの高値を付けた。今年は3万4000ドル台で上値の重さが目立っていたこともあり、主力銘柄の一部には利益確定の売りも出やすかった。

金利上昇を受け、相対的な割高感が意識されたハイテク株の一角に売りが出た。ソフトウエアのマイクロソフトや顧客情報管理のセールスフォースが下落した。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスと航空機のボーイングも安い。

一方、FRCの買収が利益押し上げにつながるとの期待からJPモルガンは2%上昇した。スポーツ用品のナイキ、製薬のメルクが買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落した。前週末比13.986ポイント(0.1%)安の1万2212.598で終えた。電気自動車のテスラが下げる一方、半導体のエヌビディアが4%上げた。