バンブーズブログ

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NYダウ反発、546ドル高 地銀株上昇で投資家心理改善


 
 
#北米
2023/5/6 5:17 (2023/5/6 5:45 更新)

【NQNニューヨーク=横内理恵】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前日比546ドル64セント(1.7%)高の3万3674ドル38セントで終えた。前日にかけて急落した米地域銀行株の一角が上昇し、投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。4日夕にスマートフォンのアップルが発表した2023年1〜3月期決算が市場予想を上回ったのも投資家心理の支えだった。

パックウエスト・バンコープが8割、ウエスタン・アライアンス・バンコーポレーションが5割上げるなど、足元で株価が暴落していた地銀株が軒並み急反発した。4日にロイター通信が「米金融当局が銀行株の市場操作の可能性を注視している」と報じ、米証券取引委員会(SEC)による空売り規制の検討や導入が意識された。ヘッジファンドなどが週末を前に地銀株の売り持ち高を手じまったとの指摘もあった。

JPモルガンは5日、ウエスタン・アライアンスとコメリカザイオンズ・バンコーポレーションの3行の投資判断を「買い」に引き上げた。預金残高が安定しているなか、預金保護を巡る制度変更や株取引に関する規制強化の可能性もあるとして株価の戻りを予想した。

アップルは4%あまり上げた。1〜3月期決算で売上高と1株利益が市場予想を上回った。主力のiPhone(アイフォーン)が健闘し、サービス収入も堅調だった。増配や追加の自社株買いなど株主還元も好感された。

5日発表の4月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比25万3000人増と市場予想(18万人増)を上回ったが、過去分は下方修正された。株式市場では「雇用の伸びが続く一方で、労働需給の逼迫は緩和しつつある」(Bライリーのアート・ホーガン氏)と好意的な受け止めが目立った。

ダウ平均は一時620ドル上げた。前日までの4日間で970ドル下げていた。一部銘柄の値ごろ感も意識され、映画・娯楽のウォルト・ディズニーなど消費関連株が上げた。原油相場の上昇を受け、石油のシェブロンも買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発した。前日比269.015ポイント(2.2%)高の1万2235.413で終えた。電気自動車のテスラやエヌビディアなど半導体株の上げが目立った。