バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

最大インパクトはバフェット氏 個人投資家5大ニュース


 
日経マネー個人投資家調査2023(1)
#日経マネー特集 #株式投資 #為替・FX
2023/6/21 5:00
過去1年で個人投資家にとって最大の"重大ニュース"になったウォーレン・バフェット(写真はバークシャー・ハザウェイの年次株主総会=AP/アフロ)
雑誌『日経マネー』による、毎年恒例の個人投資家調査。2023年は約8000人の回答が集まった。この特集では、本調査から見えてくる今の個人投資家の実像を5回に分けてお伝えする。第1回は回答者たちの印象に特に残った、過去1年の「個人投資家5大ニュース」を紹介する。
①バフェット相場が来た! 日本株が世界の注目の的に

これほどまでに、日本株に世界の視線が集まったのはいつ以来だろうか。2022年から底堅かった日本株は、23年に入ると世界でも独り勝ちの急上昇。日経平均株価は3万円をあっさり超え、3万3000円台まで達した。

この状況の一因が米著名投資家のウォーレン・バフェットだ。22年11月に5大商社株の買い増しが判明。商社株は急騰し、個人投資家の多くが恩恵を受け、「ウクライナ侵攻を理由に買った商社株が、バフェットさんの買いもあって利益に」(45歳・男性)などの声が寄せられた。21年まではパフォーマンスで見劣りした日本株でも、特に今年は利益を出した人が多い。

23年4月にはバフェット自身が来日し、日本への追加投資を表明。日本株の割安さや安全性に世界の目が向いた。「バフェットの投資を見て私も商社株を買い、利益を得ました」(44歳・男性)といった声に象徴されるように、昨年末以降に後追いで商社株を買った個人ですら、大幅上昇の恩恵を受けている。

ウォーレン・バフェットの行動が日経平均株価の急上昇をもたらした
現状、大型株に偏る日本株の物色対象は広がるのか、次のバフェット銘柄は何か、関心は高まる一方だ。

②市場で"事件"多発。個人投資家も肝を冷やす

ウクライナ問題以外にも、世界の株式市場に波乱が続いた。日本人の印象に残るのは、まず22年10月に1ドル=150円超に達した円安と、その後の為替介入による急反転だ。FX(外国為替証拠金)取引に限らず、為替相場にうまく乗れたかどうかで明暗が分かれた。

また、銀行株は日銀の金融政策修正で上昇し、23年3月には米国のシリコンバレーバンク(SVB)破綻に始まる金融危機で急落するという、ジェットコースター相場になった。

 
③高配当株の時代到来。銘柄を選ぶ理由の主役に

昨年までの個人投資家調査では、銘柄の選別基準を問う設問で「成長性」と答えた人が「配当利回り」と答えた人と同等か、上回っていた。しかし23年は、配当利回りを重視する人が圧倒的に多い。