中東やアフリカでも活動
きょうのことば
#国際
2023/6/26 2:00
ロシアの民間軍事会社。創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は飲食産業で成功した実業家で、プーチン大統領の盟友として知られてきた。「プーチン氏の料理人」との異名を持つ。2014年、ロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合や同国東部紛争を機にワグネルを創設した。
ワグネルはシリアやアフリカのスーダン、中央アフリカ、マリなど国外でも活動してきた。シリアでは親ロシアのアサド体制を支援し、中央アフリカでは治安維持に協力してきた。アフリカでは集団処刑などへの関与も取り沙汰され、米国政府からは重要国際犯罪組織に指定されている。プリゴジン氏は米選挙への干渉を認める発言をしたこともある。
22年に始まったウクライナ侵攻では刑の減免と引き換えにロシア国内の受刑者らを勧誘し、激戦地東部バフムトの攻略作戦を担った。米政府は22年12月、ウクライナに約5万人の戦闘員を派遣していると分析した。
