バンブーズブログ

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NYダウ反落、348ドル安 米国債格下げで長期金利上昇


 
 
 
2023/8/3 5:14 (2023/8/3 7:21 更新)
 
【ニューヨーク=斉藤雄太】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落し、前日比348ドル'(1%)安の3万5282ドルで終えた。大手格付け会社による米国債の格下げなどで長期金利に上昇圧力がかかり、割高感の強まっていたハイテク株を中心に売りが広がった。

ダウ平均採用銘柄では半導体インテルが4%安と下落率トップになり、景気動向に敏感な映画・娯楽のウォルト・ディズニーや航空機製造のボーイングもそれぞれ3%下げた。ハイテク株中心のナスダック総合株価指数の下落率は2.2%とおよそ5カ月ぶりの大きさになった。

投資家のリスク回避を誘ったのは金利の上昇だ。

格付け大手フィッチ・レーティングスは1日夕、財政悪化懸念などを理由に米国債の格付けを最上位から1段階引き下げた。2日には米財務省が今後3カ月間で米国債の発行を段階的に増やす計画を示した。

こうした動きを受け、2日の米債券市場では長期金利の指標になる10年物国債利回りが上昇(価格は下落)した。一時4.1%台前半と約9カ月ぶりの高水準をつけた。朝方発表の7月の米民間雇用調査で就業者数の前月比の伸びが市場予想を上回ったことも、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め長期化への警戒につながった。