バンブーズブログ

社会の大きな流れは新聞のトップニュースに掲載されます。 その情報を読み続けていくと数年先が見えてきます。それは怖いものなしです。

NYダウ続落、190ドル安 医療製薬・石油株に売り


 
 
#北米 #国際
2023/10/24 5:36 (2023/10/24 6:04 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落した。前週末比190ドル87セント(0.57%)安の3万2936ドル41セントとおよそ5カ月ぶりの安値で終えた。米長期金利が朝方に5%を超えた後、低下(長期債価格は上昇)に転じた。ハイテク株が買い直される半面、ディフェンシブ株の一部に売りが出て指数を押し下げた。

23日早朝の取引で米長期金利は一時5.02%に上昇(前週末終値は4.91%)し、2007年7月以来の高水準を付けた。その後は持ち高調整の買いが入り、米長期金利は23日午後には4.8%台前半まで低下した。中東情勢の緊張から上昇していた原油価格も下落。リスク回避姿勢が和らぎ、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ株の一部に売りが出た。

市場では「経済の強さに加え、財政悪化懸念で米長期金利の先高観が根強いため、株売りが出やすい」(ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのチャド・モーガンランダー氏)との見方もあった。

ダウ平均は前週末までの3営業日で870ドル下げた。23日は多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が一時、心理的な節目とされる4200を割り込んだ。目先の自律反発を狙った買いが入り、ダウ平均は小幅ながら上昇に転じる場面があった。長期金利の低下で高PER(株価収益率)のハイテク株などを買い直す動きが広がった。

個別では、バイオ製薬のアムジェン、保険のトラベラーズ、医療保険のユナイテッドヘルス・グループといったディフェンシブ株の一部が下落した。大型買収を発表した石油のシェブロンの下げが目立った。半導体インテルと化学のダウも安かった。一方、アナリストが投資判断を引き上げたドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが上昇。ソフトウエアのマイクロソフト、小売りのウォルマートも買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発した。前週末比34.522ポイント(0.26%)高の1万3018.329で終えた。半導体のエヌビディア、ネット通販のアマゾン・ドット・コム、交流サイトのメタプラットフォームズが上昇した。