2023/07/26 07:57
スクラップ
札幌市のススキノ地区のホテルで頭部がない男性の遺体が見つかり、札幌市厚別区厚別南、職業不詳田村瑠奈容疑者（２９）と、父親で医師の修容疑者（５９）が死体損壊・領得・遺棄の疑いで逮捕された事件で、北海道警は２５日、新たに母親でパート従業員の浩子容疑者（６０）を同容疑で逮捕した。
捜索などのため３容疑者の自宅に入る捜査員ら（２５日午前、札幌市厚別区で）＝原中直樹撮影
３容疑者が同居する家から一部が腐敗した男性の頭部が見つかり、道警は、歯の特徴から、ホテルで遺体で見つかった北海道恵庭市の会社員男性（６２）と特定されたと明らかにした。
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捜査関係者によると、瑠奈容疑者と修容疑者が事件前、札幌市内の店舗で、ノコギリやスーツケースを購入していたことも判明した。道警は、ノコギリは凶器に、スーツケースは切断した頭部の運搬に使われた疑いがあるとみている。また、瑠奈容疑者が事件前から、男性との間にトラブルを抱えていたことも分かり、道警は、動機につながる可能性があるとみて調べている。
瑠奈容疑者は１日深夜～２日未明、札幌市中央区のホテル一室で、知人だった男性の首を刃物のようなもので切断し、頭部を持ち出して遺棄したとして逮捕された。道警は、修容疑者が凶器の準備段階から関与したほか、瑠奈容疑者を事件前後に車で送り迎えした疑いがあるとみて、共犯として逮捕。浩子容疑者についても、自宅に頭部があるのを認識していたなどの疑いがあり、共謀関係にあると判断して逮捕した。
道警は３容疑者それぞれの役割を詳しく調べ、殺人容疑も視野に捜査を進める。男性との接点や関係も調べている。
道警は２５日、３容疑者を死体損壊・領得・遺棄容疑で送検した。
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修容疑者は札幌市内の病院に精神科の科長として勤務しており、関係者の女性によると、入院患者のうち精神的ケアが必要な患者への対応を担ってきた。外科に関する処置などは一切していなかったという。
女性によると、事件後も普段と変わらない様子で働いており、「患者らと真剣に向き合っていた」と振り返る。一方、逮捕を受けて、女性は「院内の精神的ケアは誰が担うのか不安だ」と話した。
