核燃料、再処理まで一時保管
きょうのことば
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2023/8/19 2:00
▼中間貯蔵施設 原子力発電所の使用済み核燃料を再処理工場で再処理するまでの間、一時保管する専用の施設。山口県上関町で建設が決まれば国内2カ所目となる。プールに貯蔵する「湿式」と金属製容器に格納する「乾式」があり、東京電力ホールディングスと日本原子力発電が出資してつくる青森県むつ市の中間貯蔵施設は乾式を採用している。
国は使用済み核燃料を再処理し、取り出したプルトニウムやウランなどを再び燃料として使う「核燃料サイクル」を基本方針としている。再処理を担う日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)は稼働が大幅に遅れている。使用済み核燃料は全国の原発のプールに仮置き状態にあり、容量の8割が埋まっている。
新たな中間貯蔵施設の確保は急務となっている。設置に当たっては、立地可能性調査の段階から自治体には国から交付金が出る。交付額は調査中は毎年最大1億4千万円、知事が建設に同意すると2年間で最大19億6千万円。建設中や稼働後も交付され、自治体にとっては安定的な財源ともなる。