バンブーズブログ

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原発処理水とは 『きようのことば』

 62種の放射性物質除去、トリチウム残存
 
きょうのことば
#きょうのことば #原発処理水 #エレクトロニクス
2023/8/23 2:00
原発処理水 2011年に起きた東日本大震災で、東京電力福島第1原子力発電所は冷却機能を失い、炉心溶融メルトダウン)した。溶け落ちた核燃料を水で冷却するため、高濃度の放射性物質を含む汚染水が1日平均で100トン程度発生する。汚染水から大半の放射性物質を取り除いた水を処理水という。セシウム吸着装置や多核種除去設備(ALPS)などで除去する。

 
ALPSでは62種の放射性物質を取り除けるが、トリチウムは残る。処理水は原発敷地内の1000基超のタンクに貯蔵しており、廃炉作業の妨げとなっている。現在の処理水の総量は約134万トンあり、タンク容量全体の98%に達している。海洋放出しなければ24年中に満杯になる見通しだ。

トリチウムは自然界に存在する放射性物質で水素の一種。トリチウムを含む水は濃度を基準値以下に薄めて海に放出することが国際的に認められている。トリチウムは大気中の水蒸気や雨水、海水、水道水にもわずかに含まれる。大量に摂取しない限り人体への影響はないとされる。