バンブーズブログ

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1分で読める海外市場

(12日)NYダウ反落、原油高で金融引き締め長期化を警戒
 
 
#Market Morning Briefing #コラム #マーケット
2023/9/13 6:18
 
株式

ニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落し、前日比17ドル73セント(0.05%)安の3万4645ドル99セントで終えた。原油先物相場の上昇で、物価が高止まりし米金融引き締めが長期化するとの懸念が広がった。新型iPhone(アイフォーン)15シリーズを午後に発表したアップルは、仕様変更がほぼ市場の想定の範囲内と受け止められ、中国での販売への不透明感もあって2%安だった。

債券

ニューヨーク債券市場で長期債相場は3日ぶりに反発した。長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は高い)4.28%で終えた。12日に米財務省が実施した10年債入札は落札利回りが市場実勢を下回り、投資家による債券の買い意欲の強さを示した。米国債増発で債券需給が緩むとの警戒感が和らいだ。

為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比50銭円安・ドル高の1ドル=147円00〜10銭で終えた。原油先物相場の上昇を受け、米利上げが長期化し日米金利差が拡大するとの観測からドルを買って円を売る動きが広がった。13日に8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、内容を見極めたい市場参加者が多く、一方的な円売りは手控えられ、売り一巡後は下げ渋った。

商品

ニューヨーク・マーカンタイル取引所NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物は前日比1.55ドル(1.8%)高の1バレル88.84ドルで終えた。一時は89.37ドルと期近物として2022年11月中旬以来の高値を付けた。石油輸出国機構OPEC)が23年の世界需要が過去最大になるとの見通しを維持。主要産油国が減産に動くなか、需給逼迫を見込む買いが優勢になった。

ワンポイント

沈静化への期待が高まっている米インフレ率が原油高に伴って再び上昇し、米金融引き締めが長期化するとの懸念が広がりました。金融株などが買われダウ工業株30種平均は一時190ドル近く上げましたが、長続きしませんでした。前日に上げていた主要ハイテク株は利益確定の売りに押されました。13日には8月の米CPIの発表を控えます。