バンブーズブログ

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NYダウ反発、116ドル高 ハイテク・景気敏感株に買い


 
 
 
2023/9/29 5:25 (2023/9/29 5:44 更新)
 
【NQNニューヨーク=横内理恵】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、前日比116ドル07セント(0.34%)高の3万3666ドル34セントで終えた。米長期金利が朝方にほぼ16年ぶりの高水準を付けた後、午後にかけて低下した。米原先物相場も反落し、金利上昇と原油高への過度な警戒が和らいだ。ダウ平均は前日にほぼ4カ月ぶりの安値で終え、ハイテク株や景気敏感株などに値ごろ感からの買いが入った。

長期金利は朝方に4.68%と2007年10月以来の水準に上昇した後、午後は前日終値(4.61%)を下回る4.5%台後半で推移する場面が目立った。米原先物は27日夜に1バレル95ドル台と昨年8月以来の水準を付けたが、28日は91ドル台に下げて終えた。

9月半ば以降に主要株価指数の下げが加速し、ダウ平均は9月に入って約1170ドル下げていた。売られすぎとの見方もあり、四半期末や月末を控えて売り持ち高を手じまう動きが出た。上げ幅は一時、220ドル強に達した。

長期金利が上昇していた午前中には70ドルあまり下げる場面もあった。朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数が市場予想ほど増えなかった。労働市場の底堅さを背景に、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが長引くとの見方が意識された。

引けにかけて買いの勢いは鈍った。パウエルFRB議長が28日夕のタウンホールミーティングに参加する予定で、発言を見極めたい投資家が多かった。

ダウ平均では半導体インテル医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、通信機器のシスコシステムズ、金融のJPモルガン・チェースなどの上げが目立った。足元で下げがきつかったソフトウエアのマイクロソフトや顧客情報管理のセールスフォースなども上昇した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前日比108.428ポイント(0.82%)高の1万3201.277で終えた。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)の上昇が目立った。電気自動車のテスラも高かった。