バンブーズブログ

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きれいな水が尽きたガザ、「大惨事になる瀬戸際」

 ユニセフ事務局長が警告
 
配信 2023年10月31日 13:40更新 2023年10月31日 15:27
Ibraheem Abu Mustafa/Reuters

(CNN) 国連児童基金ユニセフ)のキャサリンラッセル事務局長は30日、パレスチナ自治区ガザで水の供給が尽きかけている現状について「大惨事になる瀬戸際」の状態にあると警告した。

ラッセル事務局長は国連安全保障理事会で、ガザの民間施設に対する激しい空爆によって壊滅的な被害が出ていると述べ、「ガザにほとんど残っていなかったきれいな水は急速に底を突きつつあり、200万人以上の人が悲惨な状況に追い込まれている。水供給施設の推計55%は修理や修復を必要としている」と報告した。

さらに、「一つしかない脱塩施設は容量の5%しか稼働していない。ガザに6カ所ある汚水処理施設は全て、燃料や動力がなくなって稼働を停止した」と指摘。現状について「大惨事になる瀬戸際」にあると述べ、きれいな水の供給が再開されなければ、渇きや水に関係する感染症のため、さらに多くの民間人が死亡するだろうと強調した。


ラッセル事務局長はまた、イスラエルガザ地区およびイスラエルに占領されたヨルダン川西岸の両方で、子どもたちが負っている「恐ろしい心的外傷」にも目を向けるよう促した。

その上で、停戦を求める決議を直ちに安保理で採択し、安全かつ妨げられない人道支援、拉致されたり拘束されたりした子どもたち全員の即時解放、子どもたちの特別な保護を要求するよう訴えた。

「子どもたちは紛争を始めない。それを止める力もない。子どもたちは我々全員を必要としている。その安全と安心を我々の取り組みの最前線に据える必要がある」とラッセル事務局長は強調している。