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『輸出管理』きようのことば

とは 日本は二重の網、流出完全には防げず
 
きょうのことば
#きょうのことば #経済
2023/11/8 2:00
▼輸出管理 安全保障上の懸念がある国や組織に重要技術が渡るのを防ぐ仕組み。軍事に高い確率で転用されうる技術を「機微技術」と呼び、各国は輸出を厳しく管理している。日本では外為法などに基づいて経済産業省が輸出の可否を評価し、必要に応じて企業などに許可を与えるかどうかを決定する。

 
核弾頭などの大量破壊兵器につながる重要技術の輸出は特に注意が必要となる。日本は「リスト規制」と「キャッチオール規制」という二重の網で不正流出に目を光らせる。前者は兵器に転用できる品目を列挙し、事前審査を求める。後者はリストになくても、輸出先に安保上の懸念がある場合は同様の許可が必要となる。

「日本の管理体制は世界でも厳しい部類」(拓殖大の佐藤丙午教授)とされ、東南アジアでは日本の輸出規制をモデルにしている国も少なくないほどだ。それでも不正な技術流通は完全には防げていない。兵器につながる重要製品の転売市場も発達し、企業は最終的な用途や利用者を完全に追い切れていないのが実情だ。