バンブーズブログ

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NYダウ反発、83ドル高 利上げ終了に期待高まる


 
 
#北米 #国際
2023/11/29 5:21 (2023/11/29 6:42 更新)
 
【NQNニューヨーク=矢内純一】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比83ドル51セント(0.23%)高の3万5416ドル98セントと8月上旬以来の高値で終えた。米連邦準備理事会(FRB)高官の金融政策に関する発言を受け、米国の利上げ局面が終了するとの観測が一段と強まった。米長期金利が低下し、株買いが優勢だった。ダウ平均の上げ幅は180ドルを超える場面があった。

FRBのウォラー理事は28日の講演で、経済を減速させ物価をインフレ目標の水準まで引き下げるのに現在の金融政策が「適切な状態にあるとの確信を深めつつある」との見方を示した。インフレ率が一段と低下すれば、「利下げを始められる」とも語った。

この発言を受け、米債券市場で長期金利は4.3%台前半とおよそ2カ月ぶりの低水準を付ける場面があった。金利の低下で株式の相対的な割高感が薄れ、主力銘柄の一部に買いが入った。

ただ、ダウ平均は次第に伸び悩んだ。ダウ平均は前月末から27日時点で2300ドル近く上昇。8月に付けた年初来高値(3万5630ドル)に迫っており、利益確定売りが出やすかった。

FRBのボウマン理事は28日の講演で、今後の物価動向次第では利上げを支持する姿勢を示した。FRB内での意見の違いが意識されたうえ、週内にはパウエルFRB議長が発言する機会があり、積極的に株買いを進めにくい雰囲気があった。

工業製品・事務用品のスリーエム、小売りのウォルマート、化学のダウが上げた。ソフトウエアのマイクロソフトは連日で過去最高値を更新した。半面、映画・娯楽のウォルト・ディズニー、製薬のメルクが売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前日比40.733ポイント(0.28%)高の1万4281.756で終えた。電気自動車のテスラ、交流サイトのメタプラットフォームズが上昇した。一方、23年9〜11月期の業績見通しを引き上げた半導体モリーマイクロン・テクノロジーは売られた。