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『ペロブスカイト型太陽電池』 きようのことば

ペロブスカイト型太陽電池とは 壁や窓にも設置可能
 
きょうのことば
#きょうのことば #環境エネ・素材
2023/11/29 2:00
▼ペロブスカイト型太陽電池 「ペロブスカイト」という特殊な結晶を使う次世代太陽電池の一種。発電を担う鉛やヨウ素などからできた結晶の層を、電気を通す金属酸化物の膜や有機物の膜で挟む。電極や封止フィルムを重ねても厚さが約1ミリメートルほどと非常に薄い。軽くて曲げることができ、従来のシリコン太陽電池が設置できなかった壁面や湾曲した屋根にも置ける。

 
桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授らが2009年に発表した論文が基になっており、12年に発電効率が10%を超えた頃から世界中で研究が盛んになった。太陽光を電気に変換する効率は実験室レベルで20%を超え、シリコン太陽電池に匹敵する。電気自動車(EV)やドローン、人工衛星などへの搭載が見込まれる。低照度の室内でも発電できるため、IoT端末などへの利用も期待される。

シリコン太陽電池と重ねることでさらに高い効率を実現でき、高い付加価値を持つ太陽電池を作れる。基礎研究では日本が先行した一方、ポーランドのスタートアップ、サウレ・テクノロジーズが21年に工場を開設するなど、実用化では海外が先行している。