11月は全国30人
#社会・調査
2023/12/2 17:38
環境省は11月のクマによる全国の人的被害が14道県で28件、被害者は30人だったと発表した。件数は同時期の記録が確認できる2006年以降で最多。被害者数は19年に次いで2番目に多い。10月中の被害として追加報告があった分を合わせ、4〜11月では19道府県の計193件、死者6人を含む212人となり、いずれも06年以降で最多となった。
冬眠に入った個体もあるとみられ、今年4月以降の月別では9、10月より少ない。速報値のため数は変わる可能性があるとしている。
11月の被害者30人の内訳は、秋田が8人、岩手5人、新潟3人など。死者はいない。4〜11月では、秋田が70人に上り、岩手47人、福島14人だった。
環境省は過去にない人的被害を受け、農産物や生態系、生活環境に被害を与える「指定管理鳥獣」にクマを追加指定するかどうか検討している。現在はイノシシとニホンジカが対象で、指定されれば、計画に基づく捕獲事業をする都道府県を交付金で支援する。銃による夜間の猟も可能となる。〔共同〕
