#米国・欧州株概況 #海外 #マーケット
2023/12/12 6:30
【NQNニューヨーク=戸部実華】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、前週末比157ドル06セント(0.43%)高の3万6404ドル93セントで終えた。2022年1月以来の高値。前週末発表の米雇用統計を受け、景気懸念が後退した。米連邦準備理事会(FRB)が24年前半にも利下げに転じるとの観測も引き続き投資家心理を支えた。もっとも、週内に相次ぐ重要イベントを控えて様子見姿勢が強く、伸び悩む場面もあった。
8日発表の11月の米雇用統計は市場予想から上振れし、労働市場の底堅さを示した。インフレが鈍化しつつあることを示す指標の発表が増えるなか「米経済のソフトランディング(軟着陸)への期待が高まった」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声が聞かれた。FRBが利上げ局面を終え、来年半ばまでに利下げを開始するとの見方が強まっている。