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NYダウ511ドル高 IT株に買い、「売られすぎ」反動も

NYダウ511ドル高 IT株に買い、「売られすぎ」反動も
 
 
 
2023/10/31 5:39 (2023/10/31 7:23 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前週末比511ドル37セント(1.57%)高の3万2928ドル96セントで終えた。1日の上げ幅としては6月2日(701ドル高)以来の大きさとなった。前週末のダウ平均は3月以来の安値で終えており、「売られすぎ」との見方から買いが入った。

米グーグルの親会社、アルファベットなど一部のIT(情報技術)株も買われた。今週は米連邦公開市場委員会FOMC)や10月の米雇用統計の発表など重要日程を控えており、売り持ちを手じまう買いも入りやすかった。

ダウ平均は直近2週間の下げ幅が1200ドルを超えた。前週末にはハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数に加えて、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も7月の高値からの下落率が「調整局面」入りの目安とされる10%を超えていた。

今週は米連邦準備理事会(FRB)だけでなく、日銀や英イングランド銀行中央銀行)も政策決定会合を開く。米国では雇用統計などの注目度の高い経済指標や、スマートフォンのアップルの決算発表も予定されている。市場では「売られすぎの水準となっていたため、重要日程を前に持ち高を中立方向に戻すための買いが入った」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声が聞かれた。

イスラエルは前週末からイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区への空爆や地上作戦を拡大させていると伝わっている。中東情勢の悪化懸念は引き続き根強いものの、30日の米原先物相場は下落した。外国為替市場ではドルが主要通貨に対して売られた。原油高やドル高を通じた米企業の収益圧迫への懸念がやや和らいだことも、米株相場の支えになったとの見方があった。

ダウ平均の構成銘柄では、スポーツ用品のナイキや金融のゴールドマン・サックスが4%弱上昇した。通信のベライゾン・コミュニケーションズや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)も買われた。前週に売りが目立ったハイテク株も買い直され、ソフトウエアのマイクロソフトスマートフォンのアップルが高い。朝に発表した2023年7〜9月期決算が市場予想を上回った外食のマクドナルドは2%弱高となった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前週末比146.472ポイント(1.15%)高の1万2789.483で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや交流サイトのメタプラットフォームズなど主力株が買われた。