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2023/12/19 12:15(2023/12/19 15:21 更新)
19日の外国為替市場で円相場が下落している。対ドルでは一時1ドル=143円台後半まで下げる場面があった。日銀が同日までに開いた金融政策決定会合で、マイナス金利など現状の政策を維持することを決めた。マイナス金利解除などへの期待から円を買っていた投資家が円を売っている。
日銀の発表前の円相場は142円60銭前後だった。日銀が結果を公表した数分後に1円ほど円安が進んだ。13日以来、およそ1週間ぶりの円安・ドル高水準となる。
市場では今回の会合でマイナス金利政策を解除したり、公表文で金融緩和の継続方針を変更したりするという予想が一部であった。そのいずれもがなかったことで、円買いの投資家がいったん円売りに転じている。
東京株式市場では日経平均株価が急反発した。大規模金融緩和の維持と円安進行を支えに買いが優勢になり、前日比460円高の3万3219円で取引を終えた。節目の3万3000円台に乗せるのは約2週間ぶり。
日銀の植田和男総裁は同日午後3時半から記者会見に臨む見通し。「今回の注目点は会見で日銀から今後のマイナス金利解除に向けた何らかのサインが出るかどうか」(バークレイズ証券の門田真一郎チーフ為替ストラテジスト)で、会見の前後で円相場の値動きがさらに激しくなる可能性もある。