2023/12/25 9:10(2023/12/25 15:29 更新)
25日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前週末比84円98銭(0.26%)高の3万3254円03銭だった。前週末の米ハイテク株高を背景に主力大型株の一角や株価指数先物への買いが優勢となった。上げ幅は一時200円を超えた。25日はクリスマス休暇で欧米主要市場が休場となるため、様子見姿勢も強まりやすく、売買代金は節目の3兆円を割り込んだ。
前週末22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落する一方、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。米インフレ鈍化に伴う米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ期待が支援材料となった。米ハイテク株高を支えに25日の東京市場では買いが優勢だった。
買い一巡後は伸び悩んだ。25日の欧米主要市場が休場となるため、上値追いの雰囲気に乏しく、次第に利益確定や戻り待ちの売りが増えた。日経平均への寄与度は大きくないが、大手海運株が急落し、投資家心理の悪化による持ち高調整の売りも観測された。
東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸した。終値は0.97ポイント(0.04%)高の2337.40だった。下げに転じる場面もあった。JPXプライム150指数は続伸し、1.94ポイント(0.18%)高の1051.32で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆4958億円と8カ月ぶり低水準だった。売買高は9億5278万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は632と全体の4割弱にとどまった。値下がりは984銘柄、横ばいは43銘柄だった。
日経平均への寄与度が高いファストリやソフトバンクグループ(SBG)が買われた。レーザーテクやトヨタも高い。一方、川崎汽や郵船など大手海運株は大幅安となった。アドテストやオリンパスも安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕