バンブーズブログ

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台湾の対中投資とは きようのことば

 2010年ピーク、代表例はiPhone
 
きょうのことば
#きょうのことば #中国・台湾
2023/12/29 2:00
▼台湾の対中投資 中台は1990年代後半から互いの経済成長を優先し、モノづくりを中心に強固な協力関係を築いてきた。台湾の対中投資も2010年にかけて大きく伸びた。中国を拠点にビジネスを展開する台湾人(台商)は80万人規模に上り、台湾の上場企業約1700社の7割が中国に投資するまでになった。

 
代表例は米アップルのスマートフォンiPhone(アイフォーン)」だ。iPhoneの大半は台湾企業の中国工場で生産されてきた。それ以外にも衣類や靴、プラスチック製品など幅広い分野で大手から中小・零細までが中国大陸に進出し、高度な経済成長期を支えた。

だが10年代後半以降の米中・中台関係の変化を受け、台湾企業の中国でのビジネス環境は一変した。米国は中国製品に制裁関税を課し、先端半導体の輸出規制をかけた。中国は関税優遇の停止などで台湾への経済圧力を強めている。将来の不確実性が増し、中長期を見据えた投資がしづらくなっている。