バンブーズブログ

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NYダウ53ドル高 連日の最高値、ナイキや製薬株に買い


 
 
#国際
2023/12/29 5:20(2023/12/29 6:53 更新)
 
【NQNニューヨーク=横内理恵】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。前日比53ドル58セント(0.14%)高の3万7710ドル10セントで終え、連日で過去最高値を更新した。年末で特に目新しい材料はなかったものの、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を手がかりとした買いが相場を支えた。景気敏感株やハイテク株の一角に利益確定売りが出て、引けにかけては伸び悩んだ。

インフレ減速を背景にFRBが3月の米連邦公開市場委員会FOMC)で利下げを始めるとの見方が強まっている。FRBが早期に金融緩和に転じることで米景気後退を避けられるとの楽観も根強い。年末で機関投資家が運用成績をよく見せるための「お化粧買い」のほか、足元の上昇に乗り遅れまいとする買いが入ったとの見方もあった。ダウ平均は120ドルあまり上げる場面があった。

半面、ダウ平均は一時、小幅に下落した。前日に1週間ぶりに最高値を更新し、12月に入って前日までに1700ドルあまり上げていた。短期的な相場の過熱感や高値警戒感が意識された。

ダウ平均の構成銘柄ではアナリストが目標株価を引き上げたスポーツ用品のナイキが高い。製薬のメルクなどヘルスケア関連も上げた。一方、航空機のボーイングや化学のダウ、石油のシェブロンなどが売られた。半導体インテルや顧客情報管理のセールスフォースも下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに小反落し、前日比4.040ポイント(0.02%)安の1万5095.136で終えた。電気自動車(EV)のテスラが安い。中国のスマートフォン大手小米(シャオミ)がEVを発表し、中国市場での競争激化が意識された。1月に新しいゲーム向け半導体を発表すると伝わったアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)は上げた。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は小幅に5日続伸し、前日比1.77ポイント(0.03%)高の4783.35と22年1月以来の高値で終えた。一時は4793を付け、22年1月の最高値(4796)に迫った。