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《ゾンビ企業》きようのことば

ゾンビ企業とは 政府支援などで延命
 
きょうのことば
#きょうのことば
2024/1/19 2:00
ゾンビ企業 本業の利益や配当金で借入金の支払利息をまかなえず、金融機関によるリスケ(融資条件の変更)や政府による資金繰り支援などで延命している企業を指す。具体的には利払い負担に対しどれだけ利益を稼いでいるかを示すインタレスト・カバレッジ・レシオ(ICR)で区分する。

 
ICRは高いほど財務が健全で、小さくなるほど借り入れ負担が重いことを示す。国際決済銀行(BIS)はICRが3年以上にわたって1未満で、設立10年以上の企業を「ゾンビ企業」と定義している。実質破綻状態の「ゾンビ企業」が増えれば経済の新陳代謝が滞り、成長産業に人や資金が回りにくくなる。

有利子負債は平均で月の売上高の約10倍に膨らみ、全体平均の5・6倍を大きく上回る。平均の自己資本比率もマイナス5・4%と債務超過の状態だ。帝国データバンクによると従業員別の比率は5人以下が25%と最も高く、小売りや運輸・通信、製造が目立つ。