バンブーズブログ

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米国株、ダウ続伸し269ドル高 連日で最高値

 半導体株がけん引 ナスダックとS&P500種も連日で最高値
 
 
#米国・欧州株概況 #海外 #マーケット
2024/3/22 5:48
【NQNニューヨーク=稲場三奈】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比269ドル24セント(0.68%)高の3万9781ドル37セントで終えた。連日で過去最高値を更新した。上げ幅は一時370ドルを超えた。生成人工知能(AI)開発需要が半導体企業などの業績をけん引するとの期待が買いにつながった。米連邦準備理事会(FRB)が年央に利下げ転換するとの見方も引き続き支えとなった。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体マイクロン・テクノロジーが14%高で終えた。前日夕発表の四半期決算と見通しが市場予想を大きく上回り好感した買いが集まった。エヌビディアやブロードコムもアナリストによる目標株価の引き上げを受け、半導体株全体に買いが広がった。

エヌビディアが18日から開催している年次の開発者会議(GTC)の活況を受け、AI開発需要の盛り上がりが改めて意識されている。ハイテク株を中心に買いが入り、ダウ平均の構成銘柄ではマイクロソフトやセールスフォースが高かった。

FRB20日に公表した米連邦公開市場委員会FOMC)参加者の政策金利見通し(ドットチャート)で2024年末の予想が年内0.25%の利下げ3回を織り込む水準で変わらなかった。一方、経済成長率見通しを上方修正した。パウエルFRB議長は記者会見で、インフレ鈍化シナリオがおおむね変わっていないとの見解を示していた。

市場では「ハト派的でポジティブな内容だった」(インガルズ・アンド・スナイダーのティモシー・グリスキー氏)との受け止めがあった。利下げ期待に加え米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの見方が強まり、投資家心理の支えとなった。

その他ではゴールドマン・サックスやアムジェン、キャタピラーなどが買われた。一方、アップルは売られ、4%安で終えた。米司法省が21日、スマートフォン市場で反トラスト法(独占禁止法)に違反した疑いがあるとして提訴したことが嫌気された。ユナイテッドヘルス・グループやコカ・コーラも安かった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続伸した。前日比32.428ポイント(0.19%)高の1万6401.836で終え、連日で最高値を更新した。メタプラットフォームズなどが上げた。一方、テスラは下落した。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は前日比16.91ポイント(0.32%)高の5241.53と、連日で最高値を更新した。