バンブーズブログ

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NYダウ、続伸し62ドル高 連日最高値もハイテクに売り


 
 
#北米 #国際
2024/2/24 5:34 (2024/2/24 7:12 更新)
 
【NQNニューヨーク=戸部実華】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。前日比62ドル42セント(0.15%)高の3万9131ドル53セントで終え、連日で過去最高値を更新した。相対的にみて出遅れ感のあった景気敏感株やディフェンシブ株が買われ、ダウ平均を支えた。一方、買いが先行したハイテク株には目先の利益を確定する売りが次第に優勢となり、相場の重荷となった。

前日にかけて上値が重かったバイオ製薬のアムジェンや医薬品・医療機器のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などの上昇が目立った。米経済はソフトランディング(軟着陸)を達成できるとの観測に加え、米企業業績の成長期待も高まっている。投資家の運用リスクを取る姿勢が強まるなか、足元の相場上昇に出遅れ感のあった銘柄に買いが入った。

ダウ平均の上げ幅は200ドルを超える場面があったが、次第に上値が重い展開となった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、今週発表の好決算を受けて画像処理半導体のエヌビディアへの買いが続き、時価総額は2兆ドルを上回る場面があったものの、買い一巡後は伸び悩み0.35%高で終えた。前日に買いが目立った他のハイテク株や半導体関連株は利益確定売りに押され、相場の重荷となった。

米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が想定よりも先延ばしされるとの見方から、買いが鈍った面もあった。ゴールドマン・サックスは直近のFRB高官の発言や今週公表された1月開催分の米連邦公開市場委員会FOMC)議事要旨を踏まえ、最初の利下げ予想をこれまでの5月から6月に変更した。年内の利下げ回数は従来予想の5回から4回に引き下げた。ウォラーFRB理事は22日夜の講演で、金融政策運営について「利下げの開始を急いではいない」と語っていた。

ダウ平均の構成銘柄では、IT(情報技術)のIBMや化学のダウ、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス、外食のマクドナルドも買われた。半面、スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトは安い。米原先物相場が下落し、石油のシェブロンも売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。前日比44.798ポイント(0.27%)安の1万5996.823で終えた。買いが先行し、一時は1万6134と2021年11月に付けた最高値(1万6057)を上回った。もっとも、前日に大幅に上昇した後で主力ハイテク株や半導体関連株には利益確定や持ち高調整の売りが次第に優勢になった。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイスAMD)は3%近く下げた。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は小幅に3日続伸した。前日比1.77ポイント(0.03%)高の5088.80と連日で最高値を更新した。