2月の百貨店売上高14%増 円安追い風、免税が2.7倍に
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2024/3/25 16:26
2月の百貨店売上高は24カ月連続で増収となった（東京都中央区の高島屋日本橋店）
日本百貨店協会（東京・中央）が25日発表した2月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比14.0%増の4329億円だった。24カ月連続の増収で、新型コロナウイルス禍前の2019年比でも6.3%増えた。免税売上高は2.7倍の469億円となり、現行の統計を始めた14年10月以降で過去2番目となった。円安に加えて春節（旧正月）が追い風となった。
免税売上高は23年12月に記録した過去最高額（477億円）に次ぐ高水準だった。春節を祝う習慣のある東アジアからの来店客が増えた。百貨店売上高全体に占める免税売上高の割合は現行の統計開始以来初めて1割を超えた。同協会の安田洋子専務理事は「国内の伸び以上に（訪日客による消費が）大きく伸びた」と話した。
商品別ではラグジュアリーブランドを含む身のまわり品が24.9%増だった。国内外の客から高額商品の需要が堅調だった。2月中旬以降に気温が上昇したことで春物の売り上げが伸び、衣料品は15.2%増えた。新型コロナの5類移行後初となるバレンタイン商戦は特に店頭のイートインが好評だったという。
3月1〜18日の主要百貨店の売上高は前年同期比で約15%増となり、3月も好調を維持している。
