バンブーズブログ

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『景気指標』百貨店売上増収

百貨店5社の23年12月増収、高額品けん引 初売りも好調
 
 
#小売り・外食 #ビジネス #インバウンド
2024/1/5 2:00
 
1月2日の初売りでは百貨店の前に多くの人が並んだ(東京都中央区高島屋日本橋店)
三越伊勢丹ホールディングスなど百貨店大手5社が4日発表した2023年12月の既存店売上高(速報値)は、5社が前年同月比で増収だった。国内の富裕層などによる高級ブランドのバッグや宝飾品などの高額品消費がけん引役となった。インバウンド(訪日外国人)客の回復も続いており、免税売上高は5社中4社で12月単月として過去最高となった。

三越伊勢丹の既存店売上高は13.1%増。エイチ・ツー・オーリテイリンググループの阪急阪神百貨店は12.3%増だった。高島屋は10.1%増で、J・フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店が7.2%増となった。米投資ファンドフォートレス・インベストメント・グループの子会社になったそごう・西武は、前年実績をわずかに上回ったという。同社の一部店舗の閉館の影響を除いた売上高は3.9%増だった。

 
免税売上高は大丸松坂屋が2.7倍、高島屋は2.1倍になった。三越伊勢丹は82%増、そごう・西武が70%増だった。阪急阪神は免税売上高の増減率を公表していない。そごう・西武を除く4社の免税売上高は12月単月として過去最高を更新した。

24年1月の初売り商戦も高額品が好調な12月同様の傾向が続いている。高島屋は2〜3日の売り上げが6.4%増となり、用意した福袋商品は2日間でほぼ完売した。大丸松坂屋も同期間の売り上げは前年を上回ったという。

三越伊勢丹伊勢丹新宿本店(東京・新宿)と三越日本橋本店(同・中央)、三越銀座店(同)の3店累計で2〜3日の売り上げが2%増えた。阪急阪神阪神梅田本店大阪市)は約1割増だった。阪急うめだ本店(同)は、2日に開店前から前年と同程度の約2000人が列を作り、食品の福袋や高額品の売れ行きがよかったという。

そごう・西武は一部店舗の閉館の影響もあり、1〜3日の売り上げは前年を下回った。しかし旗艦店の西武池袋本店(東京・豊島)をみると、元日だけで約35万人が来店し、売り上げが6%増えた。香港から同店に来た40代女性は、ブランドの服やかばんを10万円分購入した。「円安で欲しいものをお得に買えた」と話す。