バンブーズブログ

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《東証大引け》日経平均は3日続伸 米ハイテク株高の思惑で、売買代金は今年最低


 
 
#国内株概況 #株式 #マーケット
2024/6/20 15:29
20日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続伸し、終値は前日比62円26銭(0.16%)高の3万8633円02銭だった。午前は安い水準で推移したが、日本時間20日午後の取引で米ナスダック100指数先物が強含んだため、日本時間今晩の米ハイテク株が上昇するとの思惑から日本株に先回り買いが入った。朝方は前日に一部の欧州株が下落した流れを引き継いだ売りに押され、下げ幅は300円を超える場面があった。

前日は奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日で米株式市場は休場だった。欧州の政治情勢や財政の先行き不透明感から欧州市場ではドイツやフランスの主要株価指数が下落した。東京市場でもファストリなど一部の値がさ株が売られたほか、認証不正問題の影響を懸念した売りでトヨタやホンダなどの自動車株も下げた。

日経平均は3万9000円前後がレンジの上限として意識されているなか、目立った材料が見当たらないなかで投資家の売買意欲は乏しかった。東証プライムの売買代金は概算で3兆1756億円と今年最低を更新した。売買高も13億1087万株と今年最低だった。

株式市場では、11月の米大統領選を巡って27日に開くバイデン大統領とトランプ前大統領の討論会に注目する声もある。「討論会で減税や中国からの輸入品に高い関税をかけると主張するトランプ氏が返り咲くとの見方が強まると、米長期金利の上昇や米ハイテク株安を通じて日本株にも売りが波及する可能性がある」(楽天証券経済研究所の香川睦チーフグローバルストラテジスト)との見方があった。

東証株価指数TOPIX)は3日ぶりに反落した。終値は3.10ポイント(0.11%)安の2725.54だった。一方、JPXプライム150指数は小幅に3日続伸し、0.66ポイント(0.05%)高の1203.86で終えた。東証プライムの値上がり銘柄数は746。値下がりは840、横ばいは60だった。

TDKや日東電、村田製などの電子部品株が上昇した。第一三共や塩野義などの医薬品株も買われた。アドテストが上げ幅を拡大したほか、東エレクは上昇に転じた。一方、ファナックやニデックが下落したほか、味の素やキッコマンも売られた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕